PLとは
損益計算書の英語表記。(Profit and Loss Statement)
一定期間にどれだけ儲けたのかを表す財務諸表の1つ。
財務諸表:貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算など。
収益-費用=利益(損失)
勘定式のPL。
工場ではどんなの
こんなの使ってたりする。
勘定式のPL。報告式PLとも対比してみる。誰でも読めるように。
PLには何が書いてあるの
収益-費用=利益
収益とその収益をかかった費用が原因別に記載されている。
勘定式PLの中身が細分化される。
報告式
売上総利益:売上高-売上原価
経常利益:営業外利益+特別利益-特別損失
アウトについて
身近な生産活動がPLのどこに反映されるのか意識することができるかどうか。
仕損費はどこにでてくるのか。
質問
昼過ぎには売り切れになる有名な大福屋。
「ある日ここの店員が豆大福1個落としてしまって、売り切れにならないので捨ててしまったとしたら、この店はいったいいくら損をしたのでしょうか」
売値:100円
原価:30円
利益:70円
会計処理は原価分の損失と処理をする。
しかし本来はお昼までに販売できるはずだった大福。その為100円の機会損失と考えることができる。
PLに反映されていない損失が存在する。
あくまでも会計ルールに則って作成した財務諸表というだけ。
考え方
製品にならなかった
→原価分が消費量差額として発生。
販売することができなかった
→売価分が機会損失として発生。
本来廃棄する必要がなかったのに処理する必要がでた
→廃棄費用・人件費が追加発生。
受注生産だった場合は…?
毎日売れ残りを廃棄していた場合は…?
賞味期限が長く、売れ残っても次の日に販売することができる場合は…?
PLに反映される金額は同じでも会社の損失金額が変わることもある??
PLの注意点
通常のPLは売上高ベース。
工場では売上高ではなく、生産高を使用することもある。
工場PL
生産高-費用=生産利益
生産利益を増やすためには、生産高を増やすか、費用を減らすか。
通常のPL
売上高-費用=利益
利益を増やすためには、売上を増やすか、費用を減らすか。
生産高≠売上高の為、過剰に生産数を増やすのは危険。
生産数を増やす→変動費が増加。売上高も比例して増加しないと利益率が悪くなる。
「売上高」よりも、「効率的に製品を生産する」ことを重視すると以下のよう生産利益はでているが、当期純損失が発生する可能性がある。
売上が伸びていないのに生産数だけが増える。
生産数に比例して変動費が増加する。
参考記事